留学中のルームメイト精算、現地通貨と円をどう分ける
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家賃は現地通貨、仕送りは日本円、日本の友人との貸し借りも残っている。混ざった通貨を切り分ける原則と、3人シェアの半年分を整理する手順をまとめました。
留学先でシェアハウスに入ると、お金の管理が一段複雑になります。家賃と光熱費は現地通貨、親からの仕送りは日本円、日本にいる友人との貸し借りもまだ残っている。三つの流れが同時に走ります。
ここで多くの人がやってしまうのが、すべてを日本円に直して1つの家計簿にまとめることです。気持ちは分かりますが、現地の生活費を円で管理し始めると、ルームメイトと話が通じなくなります。相手に見せられない記録は、共同生活では役に立ちません。
記録は現地通貨のままでいい
ルームメイトと共有する費用は、支払った通貨のまま記録します。家賃が現地通貨で発生しているなら、記録も現地通貨です。円に直すのは、あとから自分の都合でやることであって、精算の前にやることではありません。
理由は単純で、換算した瞬間に相手と数字が合わなくなるからです。あなたが円に直した金額と、ルームメイトが見ている現地通貨の金額は、レートの取り方次第でずれます。共同の記録にずれが入ると、確認のたびに換算作業が発生します。
この原則は海外旅行の割り勘と同じです。詳しくは海外旅行の割り勘の基本で扱っています。留学が違うのは、旅行と違って12か月以上続くという点だけです。
円換算するのは年に数回でいい
では円換算はいつやるかというと、自分の予算を確認したいときだけです。毎月やる必要はありません。
留学中は、レートが動くたびに手元の感覚が変わります。仕送りの額が同じでも、月によって現地での購買力が変わるからです。ここで毎月円換算を追いかけると、生活費が増えたのか円安になっただけなのかが分からなくなり、必要のない不安が生まれます。
見るべきは現地通貨の支出額です。先月より現地通貨で多く使ったかどうかだけが、自分の行動で変えられる部分になります。レートは自分ではどうにもならないので、四半期に一度確認すれば足ります。レートの選び方は割り勘の為替レートの決め方にまとめました。
ルームメイトとの精算は現地通貨で完結させる
シェアハウスの精算は、現地の口座と現地の送金手段だけで完結させてください。日本の口座を経由すると、着金までの日数と手数料が両方かかります。
現地の銀行口座を開けない場合でも、現地で使える送金アプリだけは早めに用意しておくと生活が楽になります。ルームメイトが使っている手段に合わせるのがいちばん摩擦がありません。相手に日本の送金方法を使わせるのは現実的ではないので、こちらが合わせる側になります。
家賃の分け方そのものは、部屋の広さが違えばルームシェアの家賃分担の面積比の考え方が使えます。留学生のシェアは部屋の条件差が大きいことが多いので、入居時に一度決めておく価値があります。
日本側の口座と混ぜない
留学中の家計が崩れる典型が、日本の支出と現地の支出を同じ財布で見てしまうことです。日本の携帯代、サブスク、実家に置いてある荷物のトランクルーム代。これらは留学中も引き落とされ続けます。
これらは現地の生活費とは別の枠として扱ってください。ルームメイトと共有する記録には入れず、自分だけの支出として管理します。混ぜると、シェアの精算に無関係な金額が紛れ込み、確認のたびに除外する手間が発生します。
同じことが仕送りにも言えます。仕送りは収入であって支出ではないので、共同の記録には入りません。
3人シェアの1か月を整理した例
家賃2,100ドル、光熱費とネットで180ドル、共同で買う食材が300ドルの3人シェアで考えます。部屋の条件は同じとして均等割にします。
| 費目 | 合計 | 1人あたり |
|---|---|---|
| 家賃 | 2,100ドル | 700ドル |
| 光熱費・ネット | 180ドル | 60ドル |
| 共同の食材 | 300ドル | 100ドル |
1人あたりの共通費は月860ドルです。これを半年続けると5,160ドルになります。この数字は現地通貨のまま持っておいて、仕送りの計画を立てるときにだけ円に直します。
仮に1ドル150円で計算するなら月129,000円ですが、この円の数字はルームメイトには一切見せません。共有する記録と、自分の家計の記録は別のものとして持つのが、留学中の管理でいちばん重要な分離になります。
よくある質問
Q. ルームメイトが自国通貨で払いたいと言ってきたら? 共通の通貨を一つ決めて、そこに合わせてもらってください。家賃が発生している通貨を基準にするのが最も自然です。誰かが別通貨で払う場合は、着金した現地通貨の金額を記録します。送金手数料は払う側の負担にするのが一般的です。
Q. 帰国時に精算が残っていた場合は? 帰国前に必ず終わらせてください。帰国後の国際送金は手数料が高く、少額だと送金手数料のほうが大きくなることもあります。どうしても残る場合は、次に会う予定のある人にまとめる、現地に残る誰かに債権を移すといった方法があります。
Q. 家賃を親が直接送金している場合の扱いは? 記録上は自分が払ったものとして扱います。誰の資金かではなく、誰の負担として計上するかが精算では重要です。親から見た貸し借りは、シェアの精算とは別のところで管理してください。
Q. 短期の語学留学でも同じですか? 1か月程度なら旅行と同じ扱いで十分です。帰国後にまとめて精算すればよく、現地の口座を開く必要もありません。この記事の方法が効いてくるのは、滞在が半年を超えて生活の拠点が移るときからになります。