同棲の初期費用、敷金も家具も折半でいい?
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同棲を始めるときの初期費用は、戻るお金、消えるお金、資産として残るものが混ざっています。全部を折半すると、名義の関係で後から不公平が出ます。4つに仕分けて按分する計算例と、引っ越し当日までに決めておくことをまとめました。
同棲を始めるときにかかるお金は、思っていたより大きくなります。敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、引っ越し代、家具と家電。合計で数十万円になるのが普通です。
そして多くのカップルが、これを「半分ずつ」で処理します。半分ずつは公平に見えますが、初期費用の中身は性質がばらばらです。
🛋️ 初期費用は、性質で4つに分かれる
同じ財布から出ていくので一括りにしたくなりますが、中身は違います。
| 種類 | 例 | 後でどうなるか |
|---|---|---|
| 戻る可能性があるお金 | 敷金、保証金 | 退去時に名義人へ返る |
| 消えるお金 | 礼金、仲介手数料、前家賃 | 戻らない |
| 移動の費用 | 引っ越し代、荷造り用品 | 戻らない |
| 資産として残るもの | 家具、家電、カーテン | 物として残る |
この4つを混ぜて折半すると、戻るお金と残る資産が、払った人ではなく名義の人のところへ行きます。 これが後になって効いてきます。
🧮 4つに分けて、実際に計算してみる
総額600,000円のケースで見ます。
| 項目 | 金額 | 折半なら1人 |
|---|---|---|
| 敷金 | 120,000円 | 60,000円 |
| 礼金・仲介手数料・前家賃 | 180,000円 | 90,000円 |
| 引っ越し代 | 80,000円 | 40,000円 |
| 家具・家電 | 220,000円 | 110,000円 |
| 計 | 600,000円 | 300,000円 |
単純に折半すれば1人300,000円です。問題はこの先で、敷金120,000円は退去のときに契約名義人の口座に返ります。名義人でない側が60,000円を出しているなら、その60,000円は相手の口座に入るお金を立て替えていることになります。
だから、契約時に一文だけ決めてください。敷金が戻ったら、出した比率で分ける。これがないと、数年後に戻ってきたお金は名義人のものになります。退去時の精算そのものは同棲解消の精算に書いていますが、揉めないための作業は入居の日に終わっています。
🪑 家具と家電は、買う時点で持ち主を決める
家具家電220,000円も、同じ理屈です。折半で買ったソファは、二人のものです。ただ、住む場所を分けるときに半分に切ることはできません。
買う時点で三つのどれかに決めてください。共同で持つか、どちらか一方のものにするか、それぞれが自分の分を買うか。
いちばん実務的なのは、大型のものは共同、パーソナルなものは個人という分け方です。冷蔵庫と洗濯機は共同、デスクと椅子は使う人のもの。共同で持つものは、共同で買ったものを売ったときに書いたとおり、出したお金の比率で分ける約束にしておけば、処分するときに計算で終わります。
⚖️ 収入差があるときは、初期費用こそ割合で
毎月の生活費を割合で分けているカップルでも、初期費用だけは折半にしていることがあります。
金額が大きいぶん、ここでの折半は重く効きます。収入に2対1の差があるなら、初期費用も2対1で負担するほうが一貫します。比率の決め方は収入差のある割合負担と同じで、一度決めれば毎月使い回せます。
親から援助を受けている場合は、さらに扱いが分かれます。片方の親が家具代を出したなら、それは二人の共有物なのか、出してもらった側の資産なのか。ここを曖昧にしたまま暮らし始めると、親からの援助がある家計で書いたとおり、後で別の話に混ざって出てきます。
📋 引っ越し当日までに決めておくこと
決めるのは金額ではなく、金額の扱い方です。5つだけ挙げます。
契約の名義は誰か。敷金が戻ったらどう分けるか。家具家電のうち共同のものはどれか。毎月の家賃と生活費は折半か割合か。そして、この記録をどこに残すか。
最後の一つが抜けがちです。Evereでプロジェクトを作って、初期費用だけを入れた記録を残してください。毎月の生活費とは別にしておくと、何年か経っても初期費用だけを読み返せます。生活費の設計は同棲の生活費の分け方にまとめてあります。
❓ よくある質問
Q. 片方が実家から家具を持ち込みました。 持ち込んだ人のものです。共同の負担を減らしたぶんを評価したいなら、その人の初期費用の負担を少し減らしてください。金額は相場ではなく、二人が納得する額で構いません。
Q. 家賃の名義人が全部払っている状態です。 名義と負担は別に管理できます。名義人が支払い、もう一方が毎月その半分を渡す形でも、記録があれば負担は半分です。
Q. 先に一人で住んでいた部屋に、あとから引っ越してきました。 初期費用の多くはすでに発生済みなので、新たに折半する対象は引っ越し代と追加の家具です。すでに払われた敷金を後から半分持つかは、退去時に戻るお金をどう分けるかとセットで決めてください。
Q. 記録をつけるのが面倒です。 初期費用は一度きりなので、記録するのはこの数日だけです。毎月の生活費より手間はかかりません。