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同棲中の貯金も分担する?共通の貯蓄目標の作り方

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生活費を収入比で分けたのに貯金を均等にすると、手元に残る額の差はかえって広がります。実額での比較、目的のない共通貯金が続かない理由、別れたときの取り分の決め方まで。

同棲を始めるとき、たいてい生活費の分け方までは話し合います。そこで力尽きて、貯金の話が翌年に持ち越されます。

けれど生活費の分担を決めた時点で、貯金の分担も半分決まっています。生活費をどう分けるかによって、二人の手元に残る金額が変わるからです。ここを見ないまま貯金の額だけを決めると、片方だけが苦しくなります。

🏦 生活費の分担と、貯金の分担は別の問題

この二つを同じ話だと思っていると、議論が噛み合いません。生活費は「今月出ていくお金をどう分けるか」、貯金は「残ったお金をどう扱うか」です。順番があります。

先に決めるのは生活費です。折半にするのか、収入比にするのか、費目別にするのか。方式の選び方は同棲の生活費分担ガイドにまとめてあります。

そのうえで、手元に残った金額を見ます。ここで初めて、共通の貯金にいくら回せるかという話ができます。逆にすると、貯金額を先に決めてから生活費を調整することになり、たいてい収入が少ない側が削られます。

🧮 生活費を比率にして貯金を均等にすると、差が広がる

言葉だけだと伝わりにくいので、数字で見ます。手取りがAさん28万円、Bさん20万円、生活費が月24万円のカップルです。

生活費を収入比で分けると、Aさんが14万円、Bさんが10万円です。ここまでは公平に見えます。問題は、そこから月6万円を共通貯金に回すときの決め方です。

貯金の分け方Aの貯金Bの貯金Aの手元Bの手元
均等に出す3万円3万円11万円7万円
収入比で出す3.5万円2.5万円10.5万円7.5万円

均等の行は 28 − 14 − 3 = 11万円 と 20 − 10 − 3 = 7万円で、差は4万円です。収入比の行は 28 − 14 − 3.5 = 10.5万円 と 20 − 10 − 2.5 = 7.5万円で、差は3万円になります。

生活費だけを比率にして貯金を均等にすると、比率にした効果を貯金で打ち消していることになります。生活費を比率で分けたなら、貯金も同じ比率にするのが筋です。両方を均等にする選択もありますが、そのときは生活費も均等にしてください。片方だけ比率にするのがいちばん中途半端です。

🎯 目的のない共通貯金は続かない

金額の決め方より、続かせるほうが難しい項目です。理由ははっきりしていて、目的が書かれていないからです。

「そのうち必要になるから」で始めた共通貯金は、半年で止まります。片方が急な出費で入金を飛ばし、もう片方も翌月から入れなくなる。誰も悪くないのに残高が動かなくなります。

続いている二人は、三つを紙に書いています。何のためか、いくらまでか、いつまでか。「二年後の引っ越し費用として60万円」のように具体的だと、月々の入金額が計算から出てきます。60万円を24か月で割れば月25,000円です。目的が先にあると、金額は決める対象ではなく計算結果になります。

🔐 共通貯金と個人貯金を分ける

共通の目標に向けた貯金と、それぞれが自分のために持つ貯金は、口座も記録も分けてください。

分ける理由は、片方の残高がもう片方に見えることの重さです。個人の貯金額まで共有すると、多く持っているほうが共通貯金への上乗せを期待され、少ないほうは説明を求められます。共有するのは共通貯金の残高だけで足ります。

もう一つ、共通貯金は日々の生活費とも分けてください。生活費の口座に貯金を置いておくと、月末に足りない月があったときに手を付けてしまいます。触れないところに置くこと自体が仕組みです。締め日を決めて月次で回す方法は夫婦別財布の精算術が使えます。

📄 別れたときの取り分を先に決める

結婚前の同棲で共通貯金を持つなら、避けて通れない項目です。縁起でもないと感じますが、書いておかないと解消時に必ず揉めます。

決めるのは二つだけです。解消したときに出した比率で戻すのか、半分ずつにするのか。そして、目的の途中で解消した場合に誰が使途を決めるのか。収入比で入金していたなら、戻すのも同じ比率にするのが自然です。

口座の名義は片方になるので、名義と所有は別だという前提を、入金の記録で担保してください。誰がいついくら入れたかが残っていれば、名義がどちらでも説明できます。住まいを分けるときの精算全般は同棲解消時のお金の精算にまとめてあります。

❓ よくある質問

Q. 収入差が大きく、片方はほとんど貯金できません。 共通貯金の額を下げてください。二人の合計で目標に届かないなら、目標のほうを見直します。無理な入金額を設定すると、続かないうえに、続けられなかった側に負い目が残ります。

Q. 共通貯金の口座はどちらの名義にしますか? 手続きが簡単なほうで構いません。判断が必要なのは名義ではなく、引き出すときのルールです。どちらか一人で引き出せる状態にするか、二人の合意を条件にするか。金額の大きさで決めてください。

Q. ボーナスも同じ比率で入れますか? 毎月の入金とは別に扱うほうが現実的です。ボーナスは金額も時期も人によって違うので、比率に組み込むと計算が複雑になります。臨時収入があったときに、その都度いくら入れるかを決める形で足ります。

Q. 結婚したら共通貯金はどうなりますか? 仕組みとしてはそのまま使えます。変わるのは目的のほうで、引っ越し費用から住宅や教育の話に置き換わります。目的が変わったタイミングで、金額と期限も書き直してください。

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